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トラフホソバネカミキリ[Thranius variegatus variegatus Bates, 1873]

分類:

カミキリムシ科:カミキリ亜科:ホソバネカミキリ族:ホソバネカミキリ属

体長:

13.0〜25.5mm

食樹:

アカメガシワ(トウダイグサ科)、シイ類(ブナ科)、ハルニレ、ムクノキ(ニレ科)ハリエンジュ(マメ科)など

分布:

北海道、奥尻島、本州、伊豆諸島、飛島、冠島、四国、九州、対馬、種子島、屋久島、吐喝喇(とから:喝は口へんに葛)列島

時期:

6〜8月

特徴:

トラフ模様で翅(上翅)の細いカミキリムシです。実際には肩から穏やかに細まり翅端部分の幅は肩の半分以下になります。上翅の褐色の紋は肩にL字(見方によってU字)型と中央に横帯を作りますが、個体差があります。

注意点:

亜種や近似近縁種がいますが、多くは分布が異り、個体差は大きいものの翅の模様が異ります、そして本種は触角の一部(2〜4節、8〜10節)が黄白色で、翅端は突出していません。カミキリムシの愛好家たちからは学名由来の[トラニウス]と呼ばれ親しまれています。

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【外観】

トラフホソバネカミキリの図鑑画像

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細く非常に特徴的な上翅です。このためかどうか、軽快に翔ぶように感じます。

翅端部は細まりますが棘状の突出はありません。

【棲息場所】

トラフホソバネカミキリの図鑑画像(アカメガシワ)

ホストのアカメガシワの枯れ部分や伐採木に産卵に来ることが知られています。
左の写真はアカメガシワ(写真右)の隣にあったカラスザンショウの切り口で見掛けたペアで、横に小さな♂も見えます。
 

トラフホソバネカミキリの図鑑画像(フィールド)

アカメガシワはどこでも良く見掛けるトウダイグサ科の樹で、日向(乾燥)に強いらしく、林縁で良く見掛けます。
 

不思議なことにこの雑木の一群には、探した範囲でアカメガシワは
まったく見あたらないのに、多数(殆ど♂)が飛来していました。

その他の拡大写真

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[参考ページ]

> 2009年7月の採集の様子〜2 

> 2009年7月の採集の様子〜1 

> 2008年7月末(リベンジ)採集の様子 

> 2008年7月中旬初採集の様子 

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