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確かに立秋は過ぎたけれど

2007年8月12日 つくば野でアカアシオオアオカミキリを呼ぶためにライトトラップを

掛けましたが、カラスウリには既に秋を告げるカミキリムシが・・・

昆虫写真のサムネールをクリックすると拡大画像が別ウィンドウで開きます
(申し訳ありません。手抜きのため、画像直リンクとなってしまいました)

暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い

まったく見事なほど暑い日が続いております。もう、溶けるか焦げるか、いい加減にして欲しいところです。なのに虫によっては発生が遅れていたり、妙なズレを感じることもしばしばです。

ともあれ、真夏といえば黄色いあのカミキリ。元気者から少しだけでも元気を分けて貰わないことには、どうにもこうにも乗り切れません。

河畔のクワであります。乾いてます。暑っちぃです。

汗まみれで覗いて回ります。

トラフカミキリ
(拡大画像ありません)

やっほぉ〜

いてくれました、真夏の元気印。

この縞々が真夏の大きな楽しみです。

トラフカミキリ

巨大個体です。

8月半ばなのに、なぜか新鮮な印象です。発生数そのものが少ないのか、それとも今年は発生が遅れているのでしょうか。群れている気配がありません。

なんとか3頭確認でき、まずはやったね!

キボシカミキリ

わらわらといるはずのキボシカミキリも、例年になく少ない印象です。後食痕もあまり見られませんでした。

なぜ?

クワの茂みを掬(すく)ったところ、翔び出した個体です。

数は少ないものの、トラフカミキリに無事逢えましたので、今夜の“イベント”のために場所移動です。

まだ明確な“萎(しお)れ”部分は確認できませんが、ネットで少し探ってみました。

カノコサビカミキリ

うっひゃぁ〜〜、いたいた!

秋を告げる愛くるしいカミキリムシです。

カラスウリの実が膨らみはじめるころ、葉の萎れたようなところを、ネットで掬ったり、叩き網で叩くと落ちてきます。比較的身近にいるはずのカミキリムシです。

さて、イベント会場の設定に向かいます。

途中クヌギの樹液はチェックしとかないと・・・

カナブンヨツボシケシキスイが早くも夕食?それとも遅い昼食でしょうか?

そこここに樹液が出ていることは間違いありません。

イベント会場を設営中の採り手です。

なんとなく夜店の雰囲気が・・・そう、本日はまたまた里山の灯火採集。ずばりアカアシオオアオカミキリの飛来が見たいのであります!

『感動するよ』、採り手の感想に、撮り手も、まっすぐにスクリーンに向かってくる大きな緑色のカミキリムシの姿が見たい!と願っているのですが・・・

オオクシヒゲコメツキ(多分)

無事ライトオンし、落ち着いたところで、周囲をうろうろし始めた撮り手の眼前に3センチ超級の大型コメツキ。

ライトトラップ近くのクヌギの幹にいたところです。画像は90°左回転させています。

ひとまわりした後、撮り手は灯火番。採り手が樹液をチェックに行きました。

アカアシオオアオカミキリ

『樹液に来てた』

あらら、もう採っちゃったのね。

ネットから出してもらって、パチリ。

こんな森にもまだいてくれるんだなぁ、と嬉しいのですが、撮り手はまだ直接見ていないのが、ちょっと不満だったりします。

スクリーンには・・・

コフキコガネ様のご来場。

コガネムシとしては大型ですが、カブトムシもコガネムシの仲間と考えると・・・

近くのクヌギの倒木には・・・

ナガゴマフカミキリ

季節、年、天候にまったく関係なく、常連さんの地位を保っているようです。

近くのクヌギの樹液には・・・

コシロシタバ

より大型のシロシタバも見掛けたのですが、

写真を撮る前に。。。_| ̄|○

アカアシオオアオカミキリ

灯火に戻って間もなく。前方斜め上から一直線にスクリーン上部めがけて大型のカミキリムシが飛来。

『キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!』

スクリーンにぶつかり下に落ちたところを、採り手が逮捕。撮り手には初めての胸が高鳴る光景でした。

その後樹液にもスクリーンにも追加はありませんでしたが、満足です。

以下ちっぽけなスクリーンにやって来てくれた虫たちです。

キマダラミヤマカミキリ

やって来てからも落着きがなく、スクリーンを登り詰めては、翔び立ち、またやって来る。またやって来てはスクリーンを登り詰め、また翔び立つ・・・を何度も繰り返すので、翔び立つ瞬間をパチリ!

アカエグリバ

二頭来ていました。

左の個体は翅を平らに止まっていましたので、最初別種かと勘違いしてしまいました。

ヤママユガ

羽化したばかりと思えるとても新鮮な個体です。

我々のスクリーンには不釣り合いなほど大きなサイズで、やって来た時には迫力満点。しばらく見蕩れていました。

エサキモンキツノカメムシ

灯火で見るのは始めてです。ツノカメムシの仲間はシルエットを遠目で見ても『お!?』と思うのですが、背中のハートマークが確認できるとちょっと嬉しいです。

このハートマーク、もしかして小楯板にあるの?

信じられなぁあ〜い!!

アトジロサビカミキリ

灯火番をしていた採り手のジャージにとまっていました。掴まり心地が良いのかな?

 

前回試運転した時よりも、灯火に飛来したカミキリムシは少なくなりました。

この時季の里山では仕方ないのかも知れませんが、昨年まで沸くようにいた

ミヤマカミキリやウスバカミキリが、今年は殆ど見られませんでした。

 

とはいえ、昼はトラフカミキリに出逢え、

夕方にはカノコサビカミキリも確認できました。

 

撮り手にはアカアシオオアオカミキリの飛翔を眼前にできたことが何よりでした。

この大型で美しく芳香を放つカミキリムシは、クヌギが生えている比較的古めの里山を

少し注意深く探せば、まだまだ出逢える可能性がありそうです。

 

実は8月14日〜15日、栃木市郊外で『いないはずはない!』と出掛け、

大変なことになってしまいました。

その時の様子はただいま纏めておりますので、

いずれまたご覧いただきたいと思います。

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