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ヨツスジハナカミキリ[Leptura ochraceofasciata ochraceofasciata Motschulsky,1861]

分類:

カミキリムシ科:ハナカミキリ亜科:ハナカミキリ族:ヨツスジハナカミキリ属

体長:

12〜20mm

食樹:

各種針葉樹、および広葉樹

分布:

北海道、礼文島、利尻島、焼尻(やぎしり)島、天売(てうり)島、奥尻島、本州、伊豆諸島、佐渡、隠岐(おき)、五島列島、甑(こしき)島列島

時期:

6〜8月

特徴:

黒い体に黄褐色の4つの帯があるので『よつすじ』です。前胸背を含め上翅も金色の微毛で蜜に覆われています。『ヨツスジ』と名のつくハナカミキリは何種かいますが、一番普通に見られます。

注意点:

コヨツスジハナカミキリ(ヤマトヨツスジハナカミキリ)、ヒメヨツスジハナカミキリが特に紛らわしいとされていますが、コヨツスジハナカミキリは前脚(前肢)腿節の一部または全部が黒いのに対して、本種は前脚腿節全体が褐色(橙色)です。またヒメヨツスジハナカミキリは後脚(後肢)腿節は上翅端を超え、脛節よりふ節が明らかに長いという相違点があります。一般的に本種より“ヒメ”の方が小型ですが、サイズは目安のひとつにすぎません。

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【外観】

(拡大画像あります)

全体(標本)

花に来たペア

翅端は抉(えぐ)れます

前脚(肢)腿節全体が褐色

後脚(肢)腿節は翅端を超えず、脛節とふ節の長さはほぼ同じ

変異はあるものの、黒い体に褐色の4つの帯があります。(写真上左)褐色と言っても前胸背を含めて上翅全体に金色の微毛が覆っていてとても美しい輝きを見せることがあります。
ノリウツギなどカミキリお馴染みの花だけでなく、アジサイなどにも良く飛来します。(写真上右)。
前脚(肢)の腿節は全体または少なくとも一部が褐色です。(写真下左)
後脚(肢)は翅端に届かず、ふ節は長い部類ですが脛節と比べて著しく長くはありません。(写真下中央)

【棲息場所】

森の中の材置き場

ハナカミキリですので、当然花に来ます。カミキリムシに対して“集虫力”があるとされる山間(やまあい)のノリウツギなどにも当然のように集まりますが、ガクアジサイやウツギといった公園にもあるような花にもやってきます。またいろいろな樹種をホストにするため、材置き場にも産卵にやってきます。

参考ページ

2007年7月茨城県南部:山の公園での様子

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