トナカイかっ!数少ない花は赤く染まっていました 2008年8月2日 茨城県 今年も無事トラフカミキリに逢うことができましたが、 筑波の花はアカハナカミキリだらけに・・・ |
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毎度お馴染み我が家のヒメリンゴでありますが、ルリカミキリの幼虫もすくすく育っているようで、特有の粗い木屑があちこちに盛り上りをみせています。
『ところで大きな幼虫がいるんだけど、何?』奥様のお言葉が・・・ どきっ!この期に及んで追い討ちのような一言に確かめてみると。 |
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モモスズメ幼虫 “ちりちり・ちりちり・・・”ぱっと見で見当たらなかったので、耳を済ますと葉を齧る音が聞こえてきます。 音源を探すと・・・こぉーんな大きな幼虫が。 幸いにも確認できたのがこの一頭だけだったのと、この何となく愛嬌のある美しさに免じて、このまま居候の許可がでました。やれやれ。 ともあれ、トラニウス騒ぎもあって一週遅れになりましたが、トラフカミキリの確認に出掛けることになりました。 ・・・・・パヒュン! |
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桑があります。足元は整備されていますが、桑にはカラスウリ(あれれ!?秋口にも来ないといけないかな?)やクズが覆い被さり、土手沿いは荒れ放題。これから先が思い遣られます。 撮り手がもたついている間に、採り手は早速チェックを始めていました。 |
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一番手前の食害の進んだ陽当たりの良い桑を覗き込むと・・・
あ、いた! あらら、呆気なかったのね。 |
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うんうんうん、夏はこれです。ビールよりもこのカミキリですよ、みなさま。 活発とはいえ静止していることが多く、撮影しやすいのですが、葉の茂った暗い幹の部分にいるので、自然光での撮影は難しいです。 D700欲ちぃかも(カメラの問題じゃないんですけどねぇ、何かと理由つけちゃあ欲しがったりしてます。ハイ) |
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キボシカミキリ 絶好調で追加を得られると思ったら、そうもいきませんでした。他の桑には幹にまでキボシカミキリがびっしりとついていました。 このカミキリは色々な樹種に付くのでこれからも安泰でしょうが、桑に依存しているトラフカミキリのフィールドは確実に減ってきているようです。歴史のある桑畑では、後から後から出てくることもあるのですが・・・ |
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そのまま、筑波山方面に向かいます。 空はどんよりしていますが、雨の心配はなさそうです。 |
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山頂を巻いて更に少し下ったところで林道の入口がありまして・・・ |
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自動車は進入禁止ですが、道の手入れは行き届いています。 撮り手のメタボ対策も兼ねて少し歩いてみることにしました。 まだ咲き切っていないタマアジサイが目に付きますが、叩いてもカミキリは落ちてきません。 |
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アカハナカミキリ 『そこら中アカハナだらけだよ』 『???』 つくば周辺ではほぼ毎年出逢いますが、あまり多くない印象だったので、ちょっと意外でした。
ところが・・・ |
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筑波付近では貴重なノリウツギの花ですが、フワフワと舞っているのはすべてアカハナカミキリでした。 |
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下草にも・・・ もう一生分くらいのアカハナカミキリに出逢ってしまいました。 逆に他のカミキリがまったく見つかりません。 |
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怪しい枯れ部分に、ようやくアカハナ以外の“匂い”がしまして・・・
ばん! ひと叩きすると・・・ |
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ヤハズカミキリ 端正で渋い美しさの“ご近所美人”です。 里山の普通種ですが、こんな状況だと微妙に嬉しい出現でありました。 |
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ヨツスジハナカミキリ タマアジサイの花で、アカハナカミキリに交じって肩身が狭そうに?していました。
他にはツクバクロオサムシが歩いていたくらい(冬場の発掘作業は面白いかも)で、これ以上のカミキリ追加は望めそうもないので移動します。 |
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季節的にはきびしそう・・・ 一応ヤツメカミキリなどを探しますが・・・ アジサイは既に終わり、アカハナもヨツスジハナもまったく見掛けませんでした。 『そろそろ上ろうか』 一通りアジサイを叩き終わった撮り手が、戻りかけると・・ |
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『タマムシが翔んでるよ』 『え?エノキなんかあったっけここ!?』 『あるじゃん、これ』 ・・・ありました。ナツツバキの横にちゃんと。見て思い出した撮り手ででありました。
久し振りに活発に翔び回るヤマトタマムシを堪能し、2頭確保した時点で本日は終了です。 |
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いつもの流れなら、夕方まで待って夜のつくば野で アカアシオオアオカミキリ探しをするところですが、 本日は手賀沼の花火大会が予定されていまして、 撮り手の奥さんと娘が出掛けることになっています。 つまり夜の留守番役が必要な訳でして、 このまま大人しく帰宅するのでありました。 |
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